育児用調製粉乳・ベビーフード特集2023

乳幼児食品 2023.03.10

 「異次元」の少子化が止まらない。2022年の出生数は過去最少を更新し、ついに80万人を割り込んだ。しかし、市場の絶対数が減少する中でも育児用調製粉乳(育粉)、ベビーフード市場は前年を上回って推移している。共働き世帯の増加や、男性の育児参加など、育児スタイルは多様化しており、加えて人流の回復や外出機会の復活などで、両市場には利便性がますます求められている。母親・父親世代もデジタルネイティブにより近い世代が増えてきていることから、ユーザーの情報感度はより高まっていることも見逃せない。最近では使用面での機能価値に加え、発育に必要な栄養価値についても強い関心がみられていることから、商品・コミュニケーション活動を通じていかに多彩な育児参加を後押ししていけるかが鍵となりそうだ。(小澤弘教)