外食トップの視点:ワタミ・渡辺美樹 代表取締役会長兼社長 コロナ後は市場再編の好機
●独自モデルで真の産業化
外食市場は、少子高齢化と人口減少によって縮小傾向にある。それがコロナ禍で一気に加速、居酒屋が最も打撃を受けた。居酒屋は12月(忘年会)と3月(歓送迎会)に利益を稼ぎ、それ以外の平月は収支トントン。しかしコロナ禍で「忘年会や歓送迎会は不要」という雰囲気が定着。また在宅勤務が増えて、「なんとなく」という会社帰りの集客も減った。その結果、12月と3月の売上げは平月程度に激減、平月は2~3割減少。やり方を変えないと、平月の減少分がそのまま赤字となり、経営が