フタバ、みずみずしさが長持ちする業務用「生笹・清流」10月1日発売

機械・資材 1992.10.30 7451号 12面

㈱フタバ(新潟県三条市、0256・33・2451)は、1日から生菓子など食べ物の敷物として利用される生笹「清流」(二〇〇枚、小売二〇〇〇円)を業務店向けに全国発売した。

生笹は食べ物の敷物として「葉蘭」や菓子などの包製材として根強い需要があり、年間二〇億枚~三〇億枚が消費されている。

今回、新発売の生笹「清流」は、同社独自の特殊加工技術により、開封後も約八時間、色鮮やかな、みずみずしい生笹の状態を保つ画期的なもの。

現在、流通している生笹は冷凍処理、あるいは真空包装処理されたものがほとんどで、流通過程の保存性は高いが、開封後は直に乾燥してしまうために、一般的には樹脂性の「葉蘭」や特殊加工した包装材が使われている。

「清流」の登場で、ホテル、旅館、結婚式場などの宴会料理向けは、保湿効果があるため会食が終了するまで、生笹の色鮮やかさ、みずみずしさを保ち、料理の質を維持するほか風味を楽しめる。

「清流」の特徴は①鮮明な若緑色で、柔軟でコシの強い越後くま笹を使用②越後笹を長時間(約八時間)みずみずしい生笹の状態をそのまま保てるように、特殊技術により乾燥防止加工・変色防止加工した③完全殺菌のため常温保管・流通を可能にした。

なお、原料の生笹は年間を通じて、安定的に供給できるよう契約採集している。

製品の仕様は▽荷姿‐一ケース二〇〇枚/袋×一六袋▽笹サイズ‐長さ二九㎝以上、幅七㎝以上▽小売二〇〇枚入り二〇〇〇円。

〈ワンポイント〉本物の笹を手軽に使えることになり、日本料理本来の風味をより効果的に“演出”できるものと期待される。また、伝統的な菓子類の包装機として使用されてきた、生笹の復権に役立つものとみられる。

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