森永乳業、育児用調整粉乳の森永ドライミルク「はぐくみ」を新発売。シェア2%増へ
森永乳業(03・3798・0126)は約三年ぶりに育児用調整粉乳の新製品「森永ドライミルク・はぐくみ」‐写真‐を16日から全国で新発売する。既発売中の「森永LF‐Pドライミルク」に変わるもので、乳児栄養における最近の知見と乳業技術の進歩に合わせた最先端商品。
「守るちから」「伸ばすちから」の両面から母乳の理想にさらに近づいた育児用ミルク。容量・価格は①大缶九八〇㌘‐小売二五五〇円(卸二二六九円)一㌘当たり二円六〇銭でLF‐P対比七・五九%アップ②小缶三五〇㌘‐小売九三〇円(卸八二八円)同二円六六銭、同八・七%アップ③ハンディパック一三㌘×二〇本‐小売一〇五〇円(卸九三五円)の三種で、加重平均七・六%の値上げとなっている。
商品名も初めて「はぐくみ」と大和ことばを採用、“親鳥がその羽でヒナをおおいつつむ”ごとく赤ちゃんが健やかに育ってほしいという願いを込めたもの。
特徴としては、タンパク質の消化吸収性を改善して乳児への負担をさらに軽減するとともに、脳や網膜の発達に重要なDHA(ドコサヘキサエン酸)を新配合した。
また感染防御因子ラクトフエリンに加え、抗酸化作用や免疫能力を高める作用を持つβ‐カロチンを新配合した。“技術の森永”を背景に乳業技術の進歩に合わせ母乳の「伸ばす力」を見習って栄養成分の改善では①タンパク質の消化吸収性の改善②脂肪の質的改善を、母乳の「守るちから」を見習って感染防御に対する配慮では①ラクトフェリンの配合②ミルクオリゴ糖の配合③β‐カロチンの配合と母乳への接近に力強い努力を加え、新時代にマッチした調粉に仕上げている(栄養科学研究所長・島村誠一氏)。