星野物産、新製法のそば 早ゆでタイプ「上州手振りそば」開発 8月2日本格発売

麺類 1993.07.30 7572号 2面

【前橋】星野物産㈱(群馬県山田郡大間々町、0277・73・3333)はこのほど、新製法のそば「上州手振りそば」‐写真‐を開発、8月2日から本格発売する。

この製品は「手振りうどん」で蓄積された技術を用いた早ゆでタイプのそばで、通常であれば六~七分かかるゆで時間を三~四分と半分に短縮した。さらに開発に当たっては一般消費者、卸店関係者など一〇〇〇人の試食調査が生かされている。「香り、こし、味を極めた本格そば」がキャッチフレーズ。同社では消費者への周知を図り、「手振りうどん」と並ぶ大型商材に育てていく考えだ。すでに有力量販店への納入も決定し、上々のスタートを切っている。

「上州手振りそば」は三〇〇㌘(小売二四〇円)、五〇〇㌘(同四〇〇円)の二タイプ。やまいも粉末入り。同社第二工場内に日産能力一〇t(二〇〇〇ケース)のそば専用ラインを設置し、初年度五億円の売り上げを目指す。年末にはギフト製品も投入される見込み。提携乾麺メーカーによる全国展開も検討中だ。

宣伝については、8月から民放ラジオでCM開始、同月から東京・日本橋のアストロ画像で放映、11~12月頃からテレビCM開始の予定。このほか首都圏JR内の吊りポスター、つゆメーカーなどとタイアップしてのマネキン販促を9月頃から予定している。

早ゆでタイプが大きな特徴。「手振りうどん」の実績もあり、乾麺市場で話題の商品となる可能性が大きい。夏もの乾麺の苦戦が伝えられる中、安定した年間商品として育つか注目される。

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