サントリー、急性心不全治療薬を開発 8日から発売

健康食品 総合 1995.05.08 7865号 4面

サントリー(株)(東京都港区、03・3470・1104)は、医薬事業の四番目の新薬として、急性心不全治療薬〈α型ヒト心房性ナトリウム利尿ポリペプチド(α‐hANP)製剤〉「ハンプ注射用一〇〇〇」を、5月8日からゼリア新薬工業(株)を通じて発売する。α‐hANPは、八三年に宮崎医科大学教授の松尾壽之氏が単離・同定に成功、その後サントリーが遺伝子組み換え技術により、大量生産を可能にするとともに臨床開発を進め、世界で初めて製品化に成功した。

同剤は、心拍数を上昇させず、動・静脈血管拡張作用および利尿作用により、前・後負荷を軽減し、その結果、呼吸困難(肺うっ血)を改善するとともに心拍出量を増加させ、心不全時の血行動態および臨床症状を改善する。

初年度の売上げ目標は薬価ベースで三億六〇〇〇万円。

サントリーは、七九年の創業八〇周年を記念して医薬事業に着手、九一年5月に第一号新薬として抗不整脈サントリズムを発売、以来先天性代謝異常治療薬ビオプテン、制ガン剤ビオガンマの三品目を発売している。

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