まるか食品、業界初のやきそば+スープ2段重ね商品6月1日発売
【前橋】まるか食品(株)(群馬県伊勢崎市、0270・32・8181)は、カップやきそばとたまごスープを二段重ねにした画期的な新製品「ペヤングソースやきそば たまごスープ付」を6月1日から全国で新発売する。即席麺市場は、市場の成熟とともに、価格訴求を中心とした激しい競合が続き、また各社の新製品投入も活発化しているが、アイデア、スタイルとも全く新しい、徹底した差別化商品として業界の注目を集めそうだ。
「たまごスープ付」は、従来のペヤングソースやきそばの特徴であった角型カップを丸型カップに変更、底面にたまごスープのカップを密着させる方式をとることで、業界初のユニークな二段重ね商品を実現している。
同社は、ここ数年たまごスープが猛烈な勢いで成長していることに着目、これをヒントにやきそばののどごしを良くし、しかも、やきそばの味を引き立てるスープの研究に取組んできた。その結果、緑黄色野菜をたっぷり使用し、かき玉風に仕上げた、塩味をベースにしたスープを完成。かくし味に和風いりこだしを使うことで麺ともよくマッチさせることに成功している。麺についてもさらに改良が加えられ、歯ごたえをよくし、本焼きの味に近づけると同時に、湯切り口を改良、安全製を高めた。
やきそばにスープをプラスすることでボリューム感もあり、女性であれば一食分として十分で、男性でもプラスおにぎり一個でほぼ満足できる量になる。
開発にあたっては、カップを二段重ねにすることで、コストアップは避けられなかったが、市販のたまごスープが一食(約七・五g)当たり一六〇円から二〇〇円であることや、バイヤーサイドの意見なども取り入れた結果、ぎりぎりの価格として一九〇円に抑えての発売となる。
同品については発売と同時に、テレビCMで強力にアピールする予定で、CMでは引続き立川志の輔を起用、志の輔扮するペヤング屋とわんぱくお代官様のコミカルなやりとりで印象づける。放映は番組提供、スポットで関東地区は6月1日から、その後放送エリアを各地に拡大し、7月まで集中的に実施していく。
同社は業界大手の戦略とは一線を画し、差別化商品の開発に意欲をみせるが、新製品の発売については常に慎重な姿勢で臨み、そのなかでペヤングソースやきそば、ワカメラーメン、ミニワンタンなどロングセラーのヒット商品を生み出してきた。今年初めには久しぶりの新製品「中華めんしょうゆ味」を発売しているが、発売後間もないにもかかわらず商品構成の一二%を占めるまでに成長している。「中華めん」に続く新商品「たまごスープ付」がどこまで善戦するか、同社の期待も大きい。
「ペヤングソースやきそば たまごスープ付」の商品概要▽内容量=(1)やきそば九三g(麺七〇g)(2)たまごスープ六・五〇g▽荷姿=一二食入り×二合せ=一甲(二四食入り)▽価格(一食当たり)=卸価格一五二円、希望小売価格一九〇円▽JANコード=4902885000525