三多摩食糧卸協同組合、無洗米「とがず米」発売

三多摩食糧卸協同組合(東京都立川市、0425・27・1311)は、7月から無洗米サンショク・きれいさん「とがず米」を新発売した。

同組合では、PL法に対応し、東京都武蔵村山市のライスセンターの拡張工事を行っていたが、このほど完成、同時に無洗米設備((株)佐竹製作所製・ジフライス設備)を新設、無洗米の製造・販売を開始した。

「とがず米」は、岩手県前沢農協のひとめぼれを使用しているが、はじめから研いであり、家庭で五~六回洗米した以上にきれいで、水を加えるだけでそのまま炊ける。

また、糠を完全に落としてあり、おいしさが長持ちし、冷めても黄ばみもなく味も変わらないなどの特徴を持っている。メリットとしては、研ぐ必要がないため、水の使用量が普通の一五分の一程度で済み、経済的、家庭排水にとぎ汁が出ず、河川を汚さない。キャンプ場などに持参しても自然を汚さないなどが挙げられる。当面家庭用は三キログラムタイプのみで小売見込み価格は、一キログラム当たり六〇〇~六六〇円。

業務用には一〇キログラムタイプも用意、またCVS用には三〇〇g入り一〇袋での三キログラムタイプも用意する考えである。

「今回の設備増強はPL法への対応が主で、石抜き、色彩選別機など留意した。無洗米も同様で、安全である。能力は時間当たり三tで、五時間稼働として一日一五t可能であるが、当面販売は月間六〇tを目標にしている。店頭でののぼりも用意、まず一〇〇〇軒の小売店で扱ってもらう」(宮本常務)と拡販を目指する。

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