ジャーディン、「モエ・エ・シャンドン」2品種発売
ジャーディン・ワインズ・アンド・スピリッツ(株)(東京都港区、03・3434・3081)は3月31日、東京・帝国ホテルで記者会見し、シャンパンの名門、モエ・エ・シャンドン社製ノンヴィンテージ「モエ・エ・シャンドン レゼルヴ・アンペリアル」「同ブリュットロゼ」を4月1日から全国で二品種同時発売、またシャンパンの最高峰といわれる「キュヴェ ドン ペリニヨン」二品種のヴィンテージ切り替えを行う、と発表した。
全品ともシャンパンの高級ブランドとして、主にホテル・レストランなど業務用市場をメーンに展開していく方針。
今回のノンヴィンテージ二品の発売は、作付け状況に左右されないモエ社独自のスタイルを持つシャンパンを、一層普及させることが狙い。「モエ・エ・シャンドン レゼルヴ・アンペリアル」(七五〇ミリリットル、希望小売価格五〇〇〇円)は、独特で力強い香りと繊細で柔らかい口当たりが特徴。「同ブリュットロゼ」(同、同)は、ノンヴィンテージとしては初のロゼワイン。野イチゴのすがすがしい香りと、ロゼにしてはしっかりした味わいのフルボディー。二品とも、特に選び抜かれたピノ・ノワール種を加え、優雅な香り高いシャンパンに仕上げている。
また、ヴィンテージの切り替えを行う「キュヴェ ドン ペリニヨン1990」(七五〇ミリリットル、希望小売価格一万円)は、すべての要素が優れていて平均以上の“頭の良いワイン”(醸造担当者)とされ、フローラルな香りで酸味もバランス良く仕上がっている。「同ロゼ1986」(同、同二万二〇〇〇円)は、フルーティーでシルクのような舌触りと、優雅なローズ色が特徴。
今回の新発売を機に、「キュヴェ ドン ペリニヨン」の醸造責任者であるリシャール・ジェフロワ氏が来日。モエ社の徹底した高品質への取組みについて同氏は「当社は一九六〇年頃に、従来の樽熟成からブドウの果実味を生かせるステンレス・スチールでの発酵や、マロ・ラクティック(乳酸発酵)の導入など、技術革新に積極的に取り組み、モエ社独自のスタイルを築いてきた。醸造のポイントは、吟味したブドウの素質を最大限に引き出すこと」と説明。また、日本食との相性にも触れ「ドンペリニヨンは、淡泊な日本料理との組み合わせは合うと思うが、特に懐石料理が良いのではないか」と語った。