初の有機栽培抹茶7月に登場 あいや、JONA認証
オーガニック食品に対する関心が高まりをみせるなか、有機栽培抹茶が初めてお目見えする。
抹茶の最大産地である愛知県西尾市の(株)あいや(0563・56・2233)が契約先の生産者とともに長年にわたって研究を進めてきたもので、栽培は化学合成農薬や化学肥料を一切使わず、茶園だけでなく、てん茶の荒茶および仕上工場、抹茶加工工程や保管場所など栽培、加工、保管のすべてにわたって日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA、東京・八重洲)の認証を受けている。
同社では生産者と協力して一六年前に標高六五〇mの高地(県内下山村)に茶園をつくり、当初から有機栽培に取り組んできた。試行錯誤を続けながら栽培に見通しがついた五ー六年前から品質向上に努めてきた結果、有機栽培茶としての販売見込みがついたことから、2月にJONAの認証を受けたもの。
今年の新茶を製品化、発売は7月からになる見通しだが、生産量はまだ少なく、今年は原茶で五tに過ぎないことから、とりあえず通販からはじめる。製品の種類は「天の翠(みどり)」(三〇g缶、小売二〇〇〇円)、「森の宴(うたげ)」(同一五〇〇円)、「風の香(かおり)」(同一〇〇〇円)の三種。
これとは別に同社では昨年から、西尾市内でEM農法による有機栽培もはじめている。現在は五〇aでテスト中だが、結果がよければ本格的に取り組むことになりそうだ。