ネスレ日本、粉末タイプでフライパン調理簡単「マギーカレーイット」発売へ
ネスレ日本(株)(神戸市東灘区、078・857・4356)は、カレー業界に新風を吹き込む。香り豊かな本格スパイスをぜいたくに使った、新しい粉末タイプのインスタントカレー「マギーカレーイット」を新発売するもので、従来のルーで作るカレーとは一八〇度方向転換。煮る発想から、フライパンで簡単調理、二〇分で完成する本場インドカレーを3月2日から全国発売する。
カレー市場は、ここ二、三年、シェアに大きな変化が起きており、味の嗜好も甘口から辛口へ、子供向けのカレーから大人が好む味わいへ変化している。「消費者の多様な外食経験や、働く女性が増えていることから、従来のカレーにはない味わいやこだわり、手軽さを求めた結果だ」(同社)と分析。この流れをつかみ、世界に広がるネスレグループの中でも、特にスパイスを知りつくしたアジア地区におけるノウハウを生かし、本場インドカレーの味を追求した。
同社は試食販売など実際に味わってもらい、本場インドカレーをPRしていく方針で、大手量販店への定番獲得も順調。カレー市場で、粉末タイプのインスタントカレーという新市場形成に向け、取り組んでいく。
「マギーカレーイット」は、ルーで作るカレーと違い、さらっとした大人のためのカレー。フライパン一つででき、材料を切り始めてから二〇分ほどで完成する。素材別に五アイテム品揃え。チキンコルマカレー、ほうれん草とチキンのカレー、キーマカレー(ひき肉で作るカレー)、プローンカレー(海老でつくるカレー)、ベジタブルカレーをラインアップ。それぞれの素材の味を引き立たせるスパイスをブレンドしている。
また本場インドカレーを追求したが、日本のコメに合うようにでんぷんとコクを出すために調味料を加えている。さらにルータイプと比較してカロリーが二〇~三〇%と低くなっているのも特徴だ。
各製品とも二五〇円、三五g×一〇×四で一ケース。