雪印食品、粒状新商品「食生活習慣改善のペクチンケアー」発売へ
雪印食品(株)(東京都中央区、03・5640・8611)は14日、血中コレステロール濃度の改善効果で特定保健用食品の素材として評価されたペクチンを主成分にした新食品「食生活習慣改善のペクチンケアー」=写真=を5月6日から関東を中心に発売する。
特定保健用食品の関与する成分として評価されたペクチン(ユニペクチン)は、天然の果実食物繊維で血中コレステロール濃度を改善する効果がある。「食生活習慣改善のペクチンケアー」はこのペクチンを同社の新技術で手軽に飲みやすい粒状にした新食品で、一袋にリンゴ約二個分相当のペクチンが含まれている。コレステロールが高め、血糖値の高め、腸内環境を改善したい人へ勧めたい商品としている。
谷山秀夫専務取締役(営業本部長)は「雪印食品は、商品力のある製品をだしていきたいという基本方針であり、上質、健康、安全、簡便をキーワードに進めている。テーマとしては消費者ニーズにあった商品造りをするために技術力の開発、差別化した商品をだしていくことであり、鮮度アップ、本物志向、手作り感などを考えているが、さらに機能性を組み入れていたものとして考えていたのが、今日発表の商品『食生活習慣改善のペクチンケアー』で、健康に対する機能性食品として薬効効果のある新食品である。日本は世界一の長寿国であるが、その背景には消費者が健康に対する関心が高まっている。日本人の死亡原因は、がんが三〇%、心臓疾患一五%、脳疾患一五%で、心臓、脳の死亡原因は血管関係の疾病によるもので、血中コレステロールが原因となっており、このコレステロールを下げるには食生活はもちろん、ペクチンが血中コレステロールを下げることが臨床実験でも確認されている。天然繊維のペクチンは安全であり、特定保健用食品の指定はうけているが、製品としては申請中である。初年度は関東地区を中心にして、いずれは全国で販売していく計画である」とあいさつ。
岩瀬弘士郎海外商品部長は「当社はペクチンを食品添加物として三〇年前からフランスから輸入販売してきた。現在は年間一〇〇〇t使用されている。ペクチンは増粘剤、ゲル化剤、安定剤など業務用として多方面で使用されているが、当社はペクチンをより使用してもらいたいと考えていた。ペクチンの歴史はヨーロツパではジャムのゲル化剤として使用されているほか、加工用はもちろん、整腸剤として使用されている。雪印食品はペクチンをより利用してもらうための技術開発をした結果が今日の発表となった。食品の機能を訴えることでこの事業をますます拡大していきたい」と語った。
〈商品特徴〉
(1)特定保健用食品の関与する成分として評価された、果実食物繊維であるペクチン(ユニペクチン)を主成分としている(2)ペクチンは血中コレステロールを改善する効果がある。善玉(HDL)コレステロールは減らさず、悪玉(LDL)コレステロールのみ減らすことが数多くの臨床実験で確認されている(3)一年後に特定保健用食品にするよう申請を進めている(4)「食生活習慣改善のペクチンケアー」一日一袋~三袋を一ヵ月摂取した臨床実験で、血中総コレステロールが高めの人は一〇~三〇ミリグラム/デシリットル下がった結果が出ている(5)効果が期待できる量を摂取することが難しかったペクチンを、手軽に水と一緒に飲めるよう同社新技術で粒状にした(特許申請中)(6)一袋にリンゴ約二個分相当のペクチン(三・七g)が含まれている(7)天然の水溶性食物繊維なので、多量に摂取しても安全(8)ペクチンのその他の機能として、血糖値上昇抑制効果、整腸作用、腸内菌叢の改善効果が注目されている。新製品「食生活習慣改善のペクチンケアー」の規格▽商品形状=粒状▽包装=二二袋/箱 九〇・二g(一袋当たり約四・一g)▽希望小売価格=三五五〇円▽販売方法=関東の百貨店健康食品売場、および関東有名薬局・薬店、通信販売を行う。