サントリー、発泡酒の”辛口”「マグナムドライ」発売
従来製品に比べ炭酸ガス圧、発酵度を高め「刺激感、シャープなキレ味」を実現した発泡酒「スーパーホップス マグナムドライ」=写真=がサントリー(株)(東京都港区、03・3470・1104)から20日発表された。
同品はこれまでにはなかった辛口(生)タイプで、麦芽使用率二五%未満、アルコール度数約五・五%、三五〇ミリリットル缶、希望小売一四五円、五〇〇ミリリットル缶、同一九五円。6月10日から全国で新発売される。
同社が実施した調査では、三〇代のビールユーザーの六五%が「辛口タイプの発泡酒を買ってみたい」と回答しているという。
こうした要望に今までにはないキレ・刺激を強調、スーパークリア製法をはじめとする同社の技術で辛口の味わいを実現した。
製品名はドイツ・ハラタウ産の代表的銘柄である「マグナム種ホップ」に由来している。ヨーロッパでもっともメジャーな「ビターホップ」の品種。
パッケージの特徴は(1)シルバーとブラックをベースカラーに採用して、シャープなキレ味を表現(2)「マグナムドライ」の頭文字であるMDをデザイン化したロゴを大胆に配した、インパクトのある力強いデザイン(3)発泡酒の定番記号ともなっている「スーパーホップス」のブランドキャラクターを配し、一目で発泡酒とわかるデザインなど。
販促活動としてビール・発泡酒の代表的な銘柄との比較試飲を含めて、年間五〇〇万人規模の「スーパーホップス マグナムドライ」のサンプリングを実施する。「スーパーホップス」五〇〇万人のサンプリングを含めると、合計年間一〇〇〇万人規模の過去最大級のサンプリングとなる。
発泡酒市場は急拡大を続け、九八年度は七六〇〇万ケースの出荷を記録し、総市場に占める発泡酒の構成比は一三%超に達した。
「九九年度は約一億ケースに達すると推定され、この結果、消費者のブランド選択の指標となる缶容器の約三分の一が発泡酒になると見込まれる」(同社東京広報部)。