アレフのオリジナル「びっくりドンキービール」7月に誕生
(株)アレフは、同社が全国展開を行うハンバーグレストラン「びっくりドンキー」へのオリジナルビール供給を目的に、第二工場「アレフ小樽ビール醸造所」を設立した。年間醸造能力は一五〇〇キロリットル。初年度五〇〇キロリットル、次年度一〇〇〇キロリットルの販売を見込む。当面は「びっくりドンキービール」の生産に注力、10月までに全直営店およびFC店の九割に導入する。総投資額は一二億円。大手とは競合しない地域密着型のマイクロブルワリーを目指しつつ、外食メーカーとしての販路を武器に、販売数量アップを目指す。
今回発売するのは、有機麦芽を使用した「ドンキーオーガニックビール」と季節ごとに発売する「シーズンビール」の二種。北海道一七店舗、関東一五店舗、関西四店舗の直営三六店舗では7月から、その他全直営店舗では9月から、FC店舗約九割でも10月から販売を開始する予定。
「オーガニックビール」は、有機の麦芽とホップ、同社専用酵母を使用した非熱処理の地ビール。夏の「シーズンビール」は、アレフ特性のスモーク麦芽を使用した「スモークビール」。価格は、北海道、東北、関東、九州が、三〇〇ミリリットル四五〇円。FC店舗が多く物流費がかかる東海、中京、関西、四国では、同四九〇円となる。賞味期限は、醸造後四週間、開封後四日間。工場からは各店舗には、五度Cの冷蔵車で配送することにより鮮度管理にも配慮している。
同社は、九五年7月、小樽運河沿沿いの石造倉庫で、道内二番目のブルワリーパブ「小樽倉庫No.1」を開業、『地元密着型』の地ビール「小樽ビール」を提供している。新工場竣工で生産能力がアップしたことから、今後は、同社が経営する他業態へのオリジナルビール生産や「小樽ビール」ブランド拡販に向けた、びん・樽商品の生産(小樽・札幌圏限定)なども行っていく計画だ。