らくらくリラクゼーションWHAT’S:フットマッサージ
今回は「らくらく体験隊」初の海外バージョン。アジアはシンガポールで、地元の人たちに身近な健康治療法として定着している「フットマッサージ」のお店を訪ねた。
フットマッサージ、その正式名称はフット・リフレクソロジー。東洋医学・中国整体の考え方を基礎とした足の裏マッサージのことだ。
東洋医学では、足の裏に人体の構造がそのまま凝縮されていると考えられている。日本人の来店も多いらしく、図解パンフには「Lung 肺」「Breast 胸」「Heart 心」「Stomach 腹部」……、と日本語が一つずつ添えられているので分かりやすい。足の裏にもうひとつのボディがあるなんて、すごく不思議な気分。
リクライニングチェアに座り、オットマンに足をなげ出して靴下をぬぐと、親指から順にマッサージが始まった。思わず「効くぅー」と声がもれる。けっこう「痛いな」という部分もある。
問題がある部分に痛みを感じると聞いていたので、不安になってどこか悪いところがあるのかとたずねてみたが、「ノー、ヘルシー」と言われてとりあえずホッ。痛みが走ったのは、「歩き過ぎ」によるものということだ。
「そういえば一日、取材に観光にと歩き回っていたからなぁ、それにしても足の裏のマッサージだけでよく分かるなぁ」なんてしきりに感心してしまう。
こうやって足の裏のツボをくまなく刺激してもらうことによって、自分で認識していなかった疾患を発見することができるし、逆に初めから明らかに疾患が分かっている場合には、その部位を表わすツボを刺激してもらえば快方に向かうという。
ただし、肩コリ、目の疲れ、足の疲れなどには比較的に即効性があるが、内臓疾患などは定期的に通わなければ治らないそうだ。
「まん足」はいて満足な毎日を…
足の反射体理論は分かったし、ちょっと興味を持ったけれど、「マッサージのためにわざわざシンガポールまで行けない」という人には、図解がそのまま靴下になったこんな商品もある=写真。これなら朝・晩手軽にセルフクリニック。
「まん足」サイズM、L、各二〇〇〇円。吉徳技研株式会社イーザンヘルス事業部 03・3558・4711