まずは大葉から テーブルにオーガニックを
刺身のツマや薬味として、いつでも大活躍の大葉。香り成分のペリルアルデヒドに抗菌・防腐作用があるとされるためですが、魅力はそれだけではありません。βーカロテンはにんじん以上、ビタミンB1・B2・C・E、カルシウムも。彩りの飾りだけでなく、毎日食べる習慣をつけたいなら、オーガニックをぜひ。美しい大葉を生のサラダで、あるいは、油との相性も抜群なので火を通したひと皿にも。コスパも最高のオーガニック大葉がいつもあれば、毎日がちょっと高級になります。
●オーガニック大葉のパイオニア 西日本の売り場にオーガニックの大葉を届ける
広島県 出来商店 藤岡貴之さん
オーガニックの大葉を20年以上、生産しています。イギリスの食に関する安全規格「レッドトラクター認証」を知り、素晴らしさを痛感したのがきっかけです。新たに井戸を掘り、水はすべて井戸水に。土の改良には5年かけました。虫対策徹底のため、ハウス内の見回りは毎日3回行っています。安全安心の大葉、添えるだけでなく、いろいろな料理で楽しんで、たくさん召し上がってください。
●若くてやわらかい葉にこだわり 植え替えサイクルを短く
茨城県 矢澤園芸
東日本の売り場にオーガニックの大葉をお届けしている矢澤園芸(茨城県鉾田市)を訪ね、矢澤孝三さんにお話を伺いました。
有機農法の大葉栽培を12~13年、続けています。私自身が大葉が大好き。大葉の栽培にはかなりの農薬を使うことを聞き、近隣では有機農法での栽培がないと知ったので、手がけてみたいなと思いました。ウチの大葉はやわらかくて、色自体が淡い。若い葉だからです。品種は「大高(おおたか)」。一番上の「展開」と呼ばれる葉っぱだけを毎日、収穫します。その部分がやわらかくておいしいんですね。1本の苗を植え付けして8~10ヵ月で収穫するところが多いですが、ウチでは4ヵ月、長くても5ヵ月で植え替えています。丈が伸びてしまうと葉が混み合い、病気のリスクも出るし、何より葉っぱがかたくなる。年2回の植え替え作業は大変ですが、5~6人の専門スタッフで頑張って対応しています。春先に植えたいまのものは9月に植え替える予定です。
化学・合成農薬不使用。除草剤は使わず、肥料は有機JASで認められているものを少量のみ。余分な物は入れず、足りないものを補う方法です。害虫への対策では、アブラムシの天敵であるテントウムシをハウスに入れています。温暖化が進み、さらに高温多湿になり、有機農業の苦労は絶えません。それでも大葉の好きな環境をキープしていきたいですね。
◆農家飯 矢澤さん家のパスタ
毎日、大葉を食べていますね。イカそうめんに納豆と混ぜたり、パスタにしたり。豚ロースのしょうが焼きを大葉でクルクルと巻いて、つまようじで止めれば、香り高い1品になります。
他に、豆腐、お茶漬け、サラダ、スープ、みそ汁、餃子の具、そうめんなど、何でも合いますよ。
香り成分は葉の裏から出るので、その部分を軽く触ってあげると、香りが立ちます。
<材料・1人分>
大葉……10枚
エクストラバージンオリーブオイル……適量
スパゲッティ……100g
めんつゆ……適量
納豆2パック(味変用)
<作り方>
(1)パスタをゆで上げる。
(2)フライパンを熱し、オリーブオイルを入れ、(1)とめんつゆを加え、さっと混ぜて皿に盛る。
(3)大葉をせん切りにしてのせる。
◆矢澤さんの大葉の保存
ラップをかけて、適温の7~8℃を保ちながら適宜水分を与えれば、家庭の冷蔵庫でとてもよく保ちます。ウチの実験では2ヵ月保ちました。ただし、香りは落ちます。1パック10枚入りを大事に、1週間くらいで食べきってもらえたら。オーガニックでも、コスパも最高に良いと思います。
※季節やエリアにより取り扱いのない場合がございます。※産地、売価は店頭でご確認ください。
◆トップバリュ グリーンアイナチュラル
自然にやさしいものは、カラダにもやさしい。豊かな自然の中で、より自然に近い環境で健康に育てることで、より安全で安心な肉や魚を目指しています。
これからも、お客さまの健康と環境へのやさしさを目指して、トップバリュ グリーンアイは歩み続けます。