食の安全を支える微生物検査の歩み(12)食品微生物検査の思い出とこれから

2025.04.01 336号 11面

 原材料・製品など食品の安全性を確保するため、また食中毒発生時には原因物質特定のため、食品微生物の検査法は重要である。
 1996年に発生した腸管出血性大腸菌O157による食中毒は日本中を震撼(しんかん)させ、夏祭りや学園祭などで食べ物が提供されなかったことが記憶に残っている。
 腸管出血性大腸菌O157の検査法は97年に告示された。その概要は、試料をノボビオシン加mEC培地で増菌培養後、ガラスビーズで細胞破砕を行うビーズ法で集

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