食品産業文化振興会、今泉マユ子氏が講演 好きな食品食べて災害備え

災害時に手軽に作れるお湯ポチャレシピも実演した今泉マユ子氏

災害時に手軽に作れるお湯ポチャレシピも実演した今泉マユ子氏

 オフィスRM代表取締役で管理栄養士の今泉マユ子氏は、17日にZoomビデオウェビナーで開かれた日本食糧新聞社主催の食品産業文化振興会で「大規模災害への備え-家庭での災害時対応について-」をテーマに講演し「大切なのは備蓄することではなく、消費すること。ローリングストックは買って安全ではなく、消費して買い足し習慣化する。自分の好きなものを食べて、備蓄してください」と述べた。

 今泉氏は、政府は災害時に備えて最低3日~1週間×人数分の食品の家庭備蓄を推奨しているとした上で「好きでもない食品を備蓄している人が多い」と指摘。また、家族全員がどこに備蓄があるか分かってないと意味がないとともに、備蓄しているだけではダメで食べ方を知る必要があると強調。賞味期限が切れる前の備蓄食品を全部机に出して、食べてみて、ローリングストックを回してと語った。

 また、ガスや電気が止まった場合を想定し、ガスボンベ、トイレットペーパー、懐中電灯などの日用品もローリングストックとして備蓄し、家庭での防災ごっこを進める。家族で一度、停電ごっこ、断水ごっこを経験し皆で話すことによって、良い経験になり準備にもつながるとまとめた。(阿久津裕史)

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