カルビー、「フルグラ」11年ぶり刷新 食べ飽きない味に

菓子 ニュース 2020.02.28 12019号 01面
中身の改良とパッケージも刷新した「フルグラ」

中身の改良とパッケージも刷新した「フルグラ」

カルビーは、シリアルブランド売上げナンバーワンの「フルグラ」をリニューアルし、3月2日から順次切り替えを開始する。11年ぶりとなる中身の改良に加えパッケージもリニューアルする。また、今春に「フルグラ」ブランドから新機軸の商品発売を予定しており、2日からキャンペーンを実施する。同社は、シリアル事業をスナック菓子に続く重要な柱と位置付けており、さらなる事業拡大に向けてブランド力の強化を図るため、今回のリニューアルを実施。消費者からの「食べ飽きる」「甘い」という声に応え、スッキリとした甘さにし、食べ飽きない味に改良した。

「フルグラ」は、オーツ麦やライ麦、玄米などの穀物にシロップをまぜて香ばしく焼き上げたグラノーラに、彩り豊かなイチゴやリンゴなどのドライフルーツやナッツなどをミックスした、ザクザクとした食感が楽しめるシリアル。91年の発売以降、売上げは30億円程度で推移していたが、12年ごろから「時短需要」や「鉄分」「食物繊維」など健康志向の高まりなどを背景に販売強化を図った結果、シリアルブランド売上げナンバーワン商品に成長した。17年には海外への輸出販売も開始し、18年度の国内外売上高は前年比10.3%増の約291億円となった。

リニューアルに際し、消費者調査を行った結果、「毎日食べると飽きる」「甘すぎる」などの意見が寄せられたため、新たにグラノーラ生地にリンゴ果汁を加えることで、甘さと酸味のバランスを調整し、スッキリとした後味を実現した。グラノーラ生地に含まれるアーモンドをスライスタイプからパウダータイプへ変更することで、生地全体で香ばしさを感じられ、食べ続けたくなる味わいに仕上げた。パッケージは、従来の赤色をベースにしたデザインを踏襲しながら、より朝食シーンに合うスッキリとしたシンプルなデザインに変更した。さらに9~10食分の中容量サイズのパッケージ包装を一新し、増加する少人数世帯にも、より購入しやすいサイズとして販売強化を図る。50g(オープン価格・想定価格税込み65円前後)、180g(同250円前後)、300g=50g×6袋(同400円前後)、500g(同650円前後)、800g(同1000円前後)。

「フルグラ」ブランドから新機軸商品の発売を予定していることから、「『フルグラ』が~なります!」発売記念キャンペーンを実施。クイズに正解した人の中から抽選で100人に発売前の新商品が当たるキャンペーンを3月2~16日まで実施する。特設Webサイト(https://www.calbee.co.jp/newproduct/)から応募可能。(青柳英明)

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