グリーンマンデー、「オムニポーク」展開 植物肉をミンチで

農産加工 ニュース 2020.05.25 12055号 01面

日本市場でも浸透しつつある植物肉(プラントベースミート)。今年のトレンドはひき肉感だ。ハンバーグやソーセージなどに加工されたものではなく、料理の食材として汎用(はんよう)性の高さから、プラントベースミートの普及が進む海外では、すでに一般的になっている。アジアや欧米30ヵ国以上で政府・民間企業と協働しながら、食料問題・健康・気候変動の問題に取り組み、活動を拡大している香港のソーシャルベンチャー企業、グリーンマンデーは18日、アリサン社を発売元としアジア発祥のプラントベースミート「 オムニポーク(OmniPork)」=写真=の日本での展開を開始。一部小売店で販売を開始するほか、東京の有名ビーガンレストラン「菜道」でのメニュー導入に加え、夏以降は、大手外資系五つ星ホテルでのメニュー採用なども決定している。今後、日本に持続可能で環境貢献型のプランドベースフードという新しい食の価値観を定着させる。

グリーンマンデー創業者のデイビッド・ヤン氏は、「日本はアジアにおけるトレンドセッターであり、日本の食が健康的で長寿に資することは広く知られている。20年、東京は世界大都市気候先導グループ(C40)に気候変動対策都市の一つとして署名した。さらに、オリンピック・パラリンピック開催という国際的なイベントも控えるなど、食の転換期にある」と指摘した上で、「レストランやシェフと協力し、オムニポークを使った創造的な料理が生まれることを楽しみに、サステナブルでおいしく、健康的な食が日本のグルメシーンでニューウエーブとなることを期待している」と語る。

オムニポークは、アジアの食と料理を幅広く研究し、アジアの食肉消費量の約6割を占める豚肉に着目。同社とカナダの研究チームが、2年をかけて開発。18年から香港で販売を開始し、アジア圏を主要市場に展開する。「カラダも地球もよろこぶ、休肉日を。」がコンセプトで(1)味(2)舌触り(3)栄養価(4)価格–のバランスを重視。大豆、えんどう豆、椎茸、ビーツ、コメなどの材料と植物由来の粘着剤・固化防止剤を使用。まるで豚肉を食べているかのような、食感と風味を忠実に再現。蒸し・炒め・揚げなどさまざまな調理が可能。(青柳英明)

▽内容量=1kg▽価格=1590円(税別)▽総輸入代理店・発売元=アリサン社▽公式サイト=http://omnipork.co/jp

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