宝ホールディングス、温度で表示変わる「のみごろサイン」が商標登録

酒類 ニュース 2020.04.24 12043号 01面

【関西】宝ホールディングスは、事業会社の宝酒造が“清酒松竹梅特定名称酒スリムパック”シリーズに使用している「のみごろサイン」シール=写真=について、特許庁に商標登録出願をしていたところ、商標登録第6241211号として登録されたと、21日発表した。日本初の温度変化によって表示内容が変化する登録商標という。

この登録商標は、示温インクを用いることで商品の温度により、表示される内容の一部が変化する商標。15年から導入された、音商標、色彩のみからなる商標、動き商標などの新しいタイプの商標の一つであるホログラム商標の一種で、酒類カテゴリーにおける初めてのホログラム商標登録ともなる。

「のみごろサイン」シールは、シリーズ商品のパッケージ正面に貼付されており、商品が冷えるに従ってとっくりの色が濃くなっていき、飲みごろの温度になると「のみごろ」の文字と雪の結晶のデザインが浮かび上がるマーク。飲みごろ温度がひと目で分かり、最適な温度で飲むことができるシールとして好評を得ている。同社は「今回の商標登録により、当社グループ以外はこれと類似するシールの使用ができず、シリーズ商品を識別する商標としても認知を高めていく」としている。(藤林敏治)

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