大醤、“大阪色”発揮「みそこんぶもん」など2品発売

調味 ニュース 2019.07.31 11918号 03面

【関西】大醤は、泉州名物泉だこにかける「みそこんぶもん」、外食店“にんにん”の味を再現した「にんにんカレー焼きそばソース」の大阪色を発揮した2品=写真=を今秋市販用新商品として発売した。

「みそこんぶもん」は、岸和田市立産業高等学校との共同開発商品。同社の“大阪産”認定醤油「新生しょうゆ」と岸和田の老舗南宗味噌の「米糀赤味噌」を配合した万能味噌だれ。同校商品開発クラブが地元大阪のブランド品「泉だこ」に着目し、たこ焼きだけでない大阪のたこ文化を広げたいと、泉だこにつけるたれとして開発。大阪で作られる醤油と味噌の味を集結させ、魚介類につけて食べるのはもちろん、生しらす丼などの海鮮丼、天ぷら、湯豆腐、サラダに唐揚げなど幅広い料理に合うたれと提案する。同品は伊藤忠食品主催で8月末に東京で開催される「商業高校フードグランプリ2019」にも出場する。

「にんにんカレー焼きそばソース」は毎日放送で平日午後に放送される人気番組「ちちんぷいぷい」にも登場する中辻利宏料理長の「和献洋彩にんにん」の「ぷいぷいカレー焼きそば」が再現できるソース。同品を皮切りに、家庭で同店の味が再現できる「にんにん」シリーズとして今後展開していく。2品とも内容量180g、希望小売価格税別298円。

今回のようなユニークなたれが開発できるのは、2年前に竣工した調味醤油専用生産工場「FS(=Flavored Soy Sauce)棟」で、同社が得意とするつゆ・たれ・ドレッシング類の小ロット生産が一層きめ細やかに対応可能になったため。河盛幹雄社長は「開発技術に設備が整い、OEM依頼は続々と増えている。今後も個性的で物語のある商品開発に努めていく。収益ベースも早期に上げていきたい」とする。同社の19年9月期は売上高7%超増で進行中。(深瀬雅代)

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