#元気いただきますプロジェクトNEWS:兵庫エフエム放送 幅広い年齢層対象に

総合 特集 2021.01.20 12173号 10面
司会と冊子のイラストを担当したDJの川田一輝氏

司会と冊子のイラストを担当したDJの川田一輝氏

冊子のイラストで塗り絵を楽しむ親子

冊子のイラストで塗り絵を楽しむ親子

 ◇食育等推進事業=兵庫エフエム放送

 ●「学んで食べて、たのしい食育」

 兵庫エフエム放送は未就学児から大学生まで幅広い年齢層を対象に、「#元気いただきますプロジェクト」に参加した取組み「学んで食べて、たのしい食育」を神戸市各所で7回実施。約1300人が参加した。

 教材(冊子)を使った食育と、県産・国産食材を使った特別メニューを提供した。参加者からは「嫌いだったメロンが好きになった」などの声が多く寄せられ、国産農林水産物への再評価につながった。

 「生産者が心を込め、手間暇かけて育てた日本の食材を、いま学んで、食べて応援」との趣旨から兵庫県産・北海道産の和牛肉に加え、鹿児島産の蒲焼ウナギ、静岡県産のメロンなどを使った特別メニューを食べて学んでもらう食育を実施した。

 「#元気いただきますプロジェクト」の支援プログラムの一つ「食育等推進事業」での支援が大きな力になった、と話すのは同局編成・事業部の片平享伸氏だ。「『嫌いだった食材が好きになった』との声が多い。国産の良質な食材を使ったからこそだが、われわれだけでは予算も限られ十分用意できなかった」(片平氏)とする。年代に合わせ伝え方も工夫し、高校生対象の食育事業ではウナギ養殖の現場を映像で見せた。

 「何人もの方の作業を経て、自分たちに届いてる」と生徒たちは感じ取った。また「初めてウナギを食べた」との声も聞かれ、国産食材との感動的な出合いの場になった。片平氏は「大学生でもウナギを初めて食べた、という人が多く驚いた」とし、食育事業などを通じ国産食材の味を伝えることが、家庭内での需要喚起にもつながると感じた。

 同事業では司会と冊子のイラストを同局人気ディスクジョッキー(DJ)の川田一輝氏が担当するなど、ラジオ局ならではの華やかな演出も加えた。冊子はレシピの横に、川田氏による親しみやすい海産物のキャラクターと豆知識が描かれ塗り絵としても楽しめた。

 ある会場では保護者から食が細いと言われていた男の子が、塗り絵を楽しんだ後「これがウナギやね!」と楽しそうに話しながら完食したという。川田氏は「食への興味が生まれた瞬間だった」と振り返る。今食育事業終了後も、同局は兵庫県内産食材の応援に注力していく考えだ。(服部泰平)

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