三石誠司著『空飛ぶ豚と海を渡るトウモロコシ』日経BPコンサルティング刊

ニュース 総合 2011.12.28 10595号 05面

 約50年前、一人の米国人の好意で35頭の豚が空軍機に乗って日本にやってきた。その子孫が根付き、50万頭程度になったといわれる。日本の近代養豚業の始まりの話、だけではない。豚の増加とともに、飼料穀物としてのトウモロコシ需要が増加。米国からの大量の穀物輸入へ通じる出発点ともなった。環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐって議論百出の中、こうした過去を振り返って日本の食と農を再考してみることも大切ではないか。筆者は文字通り穀物が築いた日米の「絆」を起点として、東日本大震災で露呈した

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