荒川隆著『食料安全保障と農政改革』日本農業新聞刊

ニュース 総合 2025.05.07 12929号 07面

 日本の農業と農政は現在、歴史的な転換点にある。国際的には戦争や気候変動、国内では人口減少や高齢化といった複合的な課題に直面し、農業を取り巻く環境はかつてないほどに不安定化している。2024年には「食料・農業・農村基本法」の改正が実現し、国民の間でも食料安全保障への関心が急速に高まった。
 中でも、昨秋からの令和の米騒動や食料品価格の高騰は、日常の暮らしを通して「食」の重要性を再認識させる契機となった。将来的にも安定した食料供給体制を維持することは、国

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