パルシステム連合会がプラスチック削減プロジェクト設立会議 80社参加
首都圏などで活動している生協の事業連合であるパルシステム連合会は9日、プラスチック削減プロジェクト設立会議を開き、取引先である食品メーカー、卸売業など約80社に容器や包装に使うプラスチックの削減、再生材の使用で協力を呼び掛け、削減などの計画策定をまず求めた。持続可能な開発目標(SDGs)に沿った活動の実践例として情報発信する。
パルシステムは約2000億円の事業規模で、そのうち「3%を容器や包装として試算すると60億円で、決して小さくない数字」(同連合会・商品開発本部副本部長・西田隆氏)と位置付ける。削減を率先して進めることで波及効果があるという。
2018年6月には環境キャンペーンとうたって、宅配のカタログである商品案内の説明で商品自体のプラスチックの減量率を示すなど消費者の啓発も実践してきた。また、PETボトルの回収量、再生プラの使用量などを除いた18年度の排出量は3454.1t、前年比0.2%減となっている。ただ、このままでいくと、19年度は3492tで、目標よりも120tも多くなるため、取引先の一層の協力が必要とみている。(伊藤哲朗)