サッポログループ、AI技術を活用した商品需給計画システムを導入
サッポログループは、AI技術を活用した商品需給計画システムを導入し、8月からサッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポログループ物流のグループ3社で利用を開始した。
サプライチェーンプランニングシステムと呼ばれる今回導入した仕組みは、需要予測から生産計画、供給補充計画までを範囲とする酒類・飲料・食品のサッポログループ共通システム。サッポログループとキヤノンITソリューションズが共同で標準業務を設計し、キヤノンITSの計画系ソリューションを活用してシステムを開発した。
サッポログループはホワイト物流推進運動に賛同し、ロジスティクス業務の標準化およびグループ拠点ネットワークの構築を中心に、物流の効率化・働きやすさ向上に向け取り組むことを表明している。
今回導入したシステムにより、ロジスティクス領域において、カテゴリの異なる商品の業務フロー・システムを統一し、計画主導型のロジスティクス業務を標準化。これにより、トラックドライバー不足、事業構造の多様化、業務の属人化といった諸課題を克服し、在庫の適正化、物流の平準化、ロジスティクス担当者の働き方改革を実現することが可能としている。
20年上期には意思決定支援・データの精度を向上させるシステムの導入を予定しており、年々厳しさを増す物流環境への打開策を模索している。(金子文雄)