熊本大学産業ナノマテリアル研究所、アニサキス新殺虫方法の社会実装へクラファン開始
浪平隆男准教授
福岡県の水産会社・ジャパンシーフーズに設置されたプロトタイプ機(写真はフィーレ処理槽)
福岡県の水産会社・ジャパンシーフーズに設置されたプロトタイプ機(写真は電源装置)
福岡県の水産会社・ジャパンシーフーズに設置されたプロトタイプ機(写真は冷塩水生成装置)
熊本大学産業ナノマテリアル研究所は8日、新しいアニサキス殺虫方法の社会実装に向け、クラウドファンディングを開始した。サバやアジ、サンマ、カツオ、イワシなどの魚介類に潜むアニサキスは消化器官に入ると、激しい腹痛や嘔吐などに見舞われ、アニサキスによる食中毒は近年増加傾向にあると指摘されている。しかし、アニサキス対策としてはこれまで加熱もしくは冷凍以外に有効な方法がなく、水産業界では生の刺し身として消費者へ届けるために直径1mm、長さ2cmほどの小さなアニサキスを見つけて取り除く