タイのマハーチャイ漁港、漁業労働条約批准・違法漁業の警告解除も操業停止続く
中国やノルウェーなどと並ぶ世界有数の水産国タイで、今年1月の国際労働機関(ILO)漁業労働条約(第188号)の批准やヨーロッパ連合(EU)による「違法・無報告・無規則(IUU)漁業」の警告解除後も、主要漁港での操業が停止する事態が続いている。安価で雇えるミャンマーやカンボジアなどからの労働者が激減したことが主な要因だが、地元漁協の関係者は「再開のめどは全く立っていない。これではタイの伝統漁業が維持できない」と肩を落とす。軍政からの民政復帰の過程で少しでも欧米諸国からの批判を