タイビール密輸が横行 ミャンマー政府、摘発を強化へ

酒類 ニュース 2021.08.20 12278号 09面
ミャンマー東部タイ国境の飲食店で売られていたタイ産ビール。国産ビールに比べ著しく安価だ=2019年12月、ミャンマー・タチレクで小堀写す

ミャンマー東部タイ国境の飲食店で売られていたタイ産ビール。国産ビールに比べ著しく安価だ=2019年12月、ミャンマー・タチレクで小堀写す

国軍によるクーデターが発生したミャンマーで、タイからのビールの密輸が横行しているもようだ。国軍系企業が出資するシェアトップのビールが激しい不買運動にさらされているためで、品薄になっているのが原因らしい。国境を越えて持ち込めさえすれば「高値でも売れる」(国境の貿易業者)というのが現状で、歯止めがかからないのだという。国内にはタイのビールメーカーの工場もあるが、缶の調達などで間に合わず供給は頭打ちとなっている。ミャンマー政府は密輸は認められないとして、摘発を強化する方針だ。

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