7月、バンコク都内のマッカサン沼でブラックチン・テラピアの死骸が大量に発見され、都民らが清掃に乗り出した=バンコク首都庁提供
西アフリカ・ガーナ原産の外来魚「ブラックチン・テラピア」をタイに輸入し生態系を壊したとして、タイの漁師や養殖業者らが国内最大の財閥CPグループ傘下の中核企業や関係省庁を相手に大掛かりな訴訟を起こしている。もともとタイには存在しない種類の魚で繁殖力が異常に高く、小型魚やエビなどの水産被害が広がっているという。タイ国内での繁殖は十数年前から見られたといい、苦情を訴えていたものの行政も事態を放置したままだったと主張している。