味の素AGF、9年目迎える「器の絆プロジェクト」 東北応援キャンペーン実施

飲料 キャンペーン 2020.03.18 12027号 02面
コシノジュンコさんもプロジェクトパートナーに(17年度の絵付け会場から)

コシノジュンコさんもプロジェクトパートナーに(17年度の絵付け会場から)

 【東北】味の素AGFは、東日本大震災で被災した東北の窯元の復興を応援する「AGF器の絆プロジェクト」を2012年3月に立ち上げ、今年9年目になる。今年も“東北 器の絆ご当地応援キャンペーン”を実施、東北の魅力を訴求し取組みを強化する。(三沢篤)

 期間は3月1日から4月24日まで。東北6県に住む人を対象に、東北6県への温泉旅行と東北の器、AGF商品の詰め合わせが当たるというもの。東北の器は、宮城県堤焼乾馬窯、同末家焼ひろ窯、福島県会津本郷焼宗像窯のカップ&ソーサー2客セット。

 器の絆プロジェクトは、この8年間、窯修復と、その窯で制作された東北の器の魅力を全国に発信する取組みを続けてきた。12年は福島県大堀相馬焼など4窯元、宮城県堤焼乾馬窯など3窯元、計7窯元の器をプレゼント。13年は作業場が崩壊した宮城県末家焼ひろ窯の窯を修復し、先に修復支援した窯元と併せ、東北4窯元の器とブレンディをセットでプレゼント。また「器の絆くつろぎのお茶会」を仙台市で開催。

 14年は器とブレンディのセットプレゼントに加えて、親子陶芸教室、東北器の絆ギャラリーなどを開催。15年は「旅して応援!東北陶芸教室ツアー」を4窯元で実施、参加者は、震災語り部の会から被災地の話を聞いた。

 16年からは、自身も東北支援を行う世界的デザイナーのコシノジュンコさんをプロジェクトパートナーに迎え、4窯元が制作したコシノさんデザインのマグカップに絵付けを小学生親子が行う「親子で絵付け体験」を実施。青森・宮城・福島に加え、同年震災被害に遭った熊本・大分に活動を広げた。

 17年と18年は「器の絵付け体験&コーヒー工場見学」を三重、群馬の生産工場で実施した。参加者からは「親子で貴重な体験ができた」「体験を通じて東北支援になれば」など、理解が深まった。

 今年は3月初旬に「東北の陶芸家とコーヒーの器展」を東京で開催予定であったが、新型ウイルス感染予防のため急きょ中止した。プロジェクトは東北の伝統文化や地元産業の復興を継続的に応援し、東北と全国の“絆”づくりに尽力する。

 半場裕司味の素AGF東北支社長は「9年目となる今年は、昨年発売した東北限定商品『ちょっと贅沢な珈琲店』東北コク豊かブレンドを中心に積極的に売場連動を推進していきたい。この活動をより多くの方々に知っていただくとともに、1杯のコーヒーと楽しむ器を通じて、おいしさとくつろぎをお届けしたい。また、この取組みによって東北エリアの「ココロ」の健康(三つの“R”:Rest〈休息〉、Relaxation〈やすらぎ〉、Refreshment〈気分一新〉)に貢献できればと考えている」と熱く語った。

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