宮城の「味じまんせんべい」復活 震災後、地方卸の千坂が支援
宮城の味「味じまん」
小さな工場から自慢の商品がつくられる
【東北】東日本大震災の津波で工場が壊滅的な被害に遭い、再建を断念したせんべい製造の長谷川製菓を支援し、再稼働へと奔走したのが宮城県涌谷町の地方卸・千坂だ。宮城県の家庭で広く食べられていたせんべい「味じまんせんべい」がなくなることを知ったファンから、もう一度食べたいという声が多く寄せられ、震災翌年に千坂が工場を再建した。しかし簡単そうに見えたせんべいづくりは難しく、生みの苦しみを味わった。商品は2品だけ。小さな工場でつくる商品を地域のファンが支えている。(三沢篤)