ミニストップ、朝食市場の開拓加速 看板「ソフトクリーム」6年ぶりに刷新

小売 ニュース 2020.04.15 12039号 04面
6年ぶりに刷新したソフトクリームバニラの展開を開始

6年ぶりに刷新したソフトクリームバニラの展開を開始

ミニストップは、加盟店の売上げ拡大を図る商品施策として、第一に朝食市場の開拓を進める。19年度はおにぎりの価格を100円に集約、午前5~8時台の客数アップにつながった。今年1月にはカウンターコーヒーの価格を80円に引き下げ、今後は菓子パン、サンドイッチの強化に取り組む。看板商品「ソフトクリームバニラ」は6年ぶりに刷新する。(宮川耕平)

藤本明裕社長は、「100円おにぎりが8月以降の数値改善に寄与した。販売個数が増えることでカテゴリーの粗利高は1.2倍になっている。これまでの当社は夏に稼ぐチェーンだったが、通年で稼げるようになってきた。朝の時間帯で客数をさらに10%伸ばしたい」と言う。

米飯・デリカの配送体制は、1日3便から2便体制に変更する。配送便の集約で物流や店内作業を効率化すると同時に、おにぎりなどの朝食需要カテゴリーの売場を午前5時の段階で十分に整えることが狙いだ。

また、イオングループのPB(自主企画品)「トップバリュ」の取り扱いを拡大、19年度の1.5倍となる年間245億円の販売を計画する。冷やし麺やパスタなどの調理麺カテゴリーは、ミニストップを主体にグループ共通PBの開発を進める。

店内加工FF(ファストフード)は、単品集中型商品を毎月投入していく。昨年ヒットしたタピオカドリンクやチーズハットグは、原材料を海外から直接仕入れることで高粗利を実現した。同じ手法による開発商品を増やす。

4月の単品集中施策として看板商品の「ソフトクリームバニラ」を6年ぶりに刷新した。創業40周年の記念企画と位置付け展開する。

今回のリニューアルはミルク感のアップが特徴で、北海道生乳の使用量は2%増、生クリーム使用量は2倍としている。隠し味に練乳を加えてコクを作る。また、アレルギー配慮で卵を不使用とした。

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