3月商業動態、スーパー・DgSは鈍化

小売 統計・分析 2020.05.13 12050号 14面

経済産業省が発表した商業動態統計月報(速報)によると、新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、スーパーとドラッグストア(DgS)が売上げを伸ばす一方、都心部に店舗網が集中する百貨店、コンビニエンスストア(CVS)は前年を割り込んだ。

スーパーとDgSも2月に比べると伸長幅は低下している。スーパーは既存店ベースで前年比1.3%増。食品は同7.5%増だったものの、総合スーパーの売上げで一定のウエートがある衣料は3割近く減少、住居用品も家具や家電が2桁減と低調だった。

DgSは全店ベースで同7.5%増、2割近く伸ばした前月に比べると伸び悩んだ。食品は同18.2%増とトレンドは変わらない。化粧品などのビューティケアが同10%減少、OTC医薬品は同5%減、健康食品も4%減だった。

CVSは、オフィス街や観光地などの客数減により、総じて低調だった。百貨店は休業する店舗が増加、既存店は全国平均で3割を超える減少となった。両業態は、全国に緊急事態宣言が発令された4月にはさらなる減少が避けられない。

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