ネスレ日本、アイスコーヒーに注力 紙パックの高級品を
ネスレ日本は、継続して伸長しているコーヒーのアイス飲用に今春夏も注力する。コロナ禍による家庭内時間の拡大は、コーヒー飲用のバラエティー化を促進し、地球温暖化などから、アイスコーヒーのニーズは年々拡大している。3月1日にはチルドコーヒーカテゴリー向けの1000ml紙パック入りプレミアムアイスコーヒー「ネスカフェ 香味焙煎 燦(さん) 無糖/微糖」=写真=を新発売する。また「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50」マシンに「エスプレッソタイプ/アイスメニュー」ボタンを新規搭載するなど、アイス飲用のさらなる促進を図る。
8日にオンラインで開催した新製品発表会で、高岡二郎レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長は「20年のウィズコロナによる家庭内コーヒー需要の増加には、新規購入者の拡大、既存ユーザーの杯数の増加、プレミアム製品の拡大が起因している。その中でも、プレミアムタイプの大容量紙パック入りアイスコーヒー市場(容量が1000mlで、販売価格が200円以上の製品群)が20年の3~12月の売上げが前年比1.3倍になるなど、伸長している(金額ベース・同社調べ)。カフェなどに気軽に行けなくなった消費者の“アイスでは感じにくい香りを楽しめる”“紙容器特有の高級感のある見た目”“特別なひとときを楽しむために、少し高くても購入する”などのインサイトから伸長しているのではないかと思っている。伸長するアイス需要に『バリスタ』マシンやボトルコーヒー、『エクセラ』でのアイス訴求など、さまざまな形でアイス飲用を提案する」と語る。
今回投入する「ネスカフェ 香味焙煎 燦(さん) 無糖/微糖」は選び抜いたアラビカ豆を100%使用し、しっかりとした苦みとフルーティーな酸味のバランスの取れた味わいや雑味のない澄みきった後味のアイスコーヒーが楽しめる。また、マシンでのアイス飲用訴求として、グラスに入れた氷の上にコーヒーを直接抽出することで、手軽にアイスメニューを作れ、氷を入れても薄くなりすぎることなく、きめ細かいクレマ(泡)のたつアイスクレマコーヒーを楽しめるように「バリスタ50」に新たに「エスプレッソタイプ/アイスメニュー」ボタンを搭載し、3月1日から投入する。ホットに加え、アイスでも1杯ずつ本格カフェメニューが楽しめるソリューションを提案し、成長を目指す。(本吉卓也)