ポッカサッポロフード&ビバレッジ・プランツミルク事業 植物性素材の可能性追求

飲料 ニュース 2021.02.26 12193号 03面
大槻洋揮レモン・プランツミルク事業本部長

大槻洋揮レモン・プランツミルク事業本部長

「プランツミルク」事業製品群

「プランツミルク」事業製品群

 ポッカサッポロフード&ビバレッジの「レモン・プランツミルク事業」は同社の成長・将来性の創造を担う。同事業の柱の一つ「プランツミルク」事業はトップシェアを誇る「豆乳ヨーグルト」など、植物性素材の可能性を追求し、成長へつなげる。主要ブランド「SOYBIO」(豆乳ヨーグルト)や「アーモンド・ブリーズ」(アーモンドミルク)の販売強化、「植物性素材×発酵」の領域拡大に取り組むなど、植物性素材(プラントベース)のさらなる可能性を追求していく。

 同社の「プランツミルク」事業は、20年度(1~12月)累計で約36億円(前年比14%増)と伸長した。健康意識の高まりや植物性商品の需要を受け、「豆乳ヨーグルト」は同20%増、「アーモンドミルク」は、同60%増と両カテゴリーとも拡大した。

 18日に開催した発表会で、大槻洋揮レモン・プランツミルク事業本部長は「コロナ禍以降、本質的価値が選ばれる時代が加速している。生活者の役に立つなど、企業と生活者が対話し融合しながら、取り組む必要がある。同事業は、健康素材に立脚していることから、『健康』を大切にしていく」と語った。

 成長市場の豆乳ヨーグルト市場で57%とシェアトップを誇る(同社+インテージSRI調べ)「豆乳ヨーグルトカテゴリー」では、「SOYBIO豆乳ヨーグルト」のさらなる認知拡大を図る。WebやSNSを活用した動画展開、店頭での消費者キャンペーンを展開し、認知度向上やトライアル喚起を図る。

 大久保正孝事業企画部長は「ウィズコロナによる健康意識のさらなる高まりや植物性タンパク質使用品の広がり、サステナビリティー意識の高まりなどから、豆乳ヨーグルト市場は同18%増で伸長するなど、ヨーグルト市場の同1%増を上回る伸び率で推移している(インテージSRI調べ)。『SOYBIO』の認知拡大を図り、市場拡大を目指す」と意気込む。

 また「アーモンド・ブリーズ」では、「すっきりした口あたり」という表現をパッケージに加えるなど、トライアル喚起を図る。加えて、チルド・ドライや店頭・自動販売機・ECチャネルなど、さまざまな温度帯やチャネルでの展開や外食メニュー提案など、生活者との接点を拡大する。(本吉卓也)

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