アサヒ飲料「三ツ矢」戦略 唯一の“炭酸百貨店” 1~5月も2%増に

飲料 ニュース 2021.06.14 12243号 02面
水上典彦氏

水上典彦氏

 アサヒ飲料の「三ツ矢」ブランドが好調だ。20年の同ブランドは4075万箱(前年比4.1%増)と過去最高の販売数量を更新した。21年も3月に投入した「『三ツ矢サイダー』レモラ」(PET500mlなど)の好発進などがけん引し、1~5月累計で同2%増と伸長している。三ツ矢サイダー(本体)強化を軸に、さまざまな提案を通じて最盛期の夏に挑む。

 水上典彦マーケティング本部マーケティング一部炭酸グループリーダーは、20年の好調について「三ツ矢サイダー本体が伸長したことが大きい。在宅時間拡大に伴うリフレッシュニーズをとらえたことや、容器包装での環境配慮などソーシャルグッドの取組みが支持されたと思っている。三ツ矢サイダーはブランドカラーが緑ということもあり、環境にフレンドリーなイメージがあるが、今後は、世の中に優しいなどの“ソーシャルグッドに取り組んでいるか否か”という点は、ブランド選択の大きな要因になると思われるため、引き続き取り組んでいく」と語る。

 上期は3月23日に発売した「『三ツ矢サイダー』レモラ」が好調に推移している。同品は有糖炭酸のおいしさと無糖炭酸のさっぱりを兼ね備えた“甘すぎない”ハイブリッドな炭酸飲料としての新提案となる。レモンとライムの透き通った爽やかな香りと心地よい炭酸で、さっぱりした甘さを実現している。

 水上グループリーダーは「三ツ矢ブランドは、唯一の“百貨店のような炭酸ブランド”だと思っている。今期も三ツ矢サイダー本体の成長を軸に爽快感やリフレッシュを訴求し、定番を目指す『レモラ』、厳選果汁を使用した微炭酸の『特濃シリーズ』など、1品1品の満足感を高めていく。昨年の伸長の内的要因として、休飲層のユーザーに向けた“久しぶりに三ツ矢を飲みたい”というマーケティングが奏功したことが挙げられる」と語る。

 また、新たな楽しみ方提案としてブランド史上初のフローズン飲料「『三ツ矢サイダー』フローズン」=写真=を投入し、タッチポイントの拡大を図るなど全世代に向けたアプローチを行い、国民的炭酸飲料としてさらなる拡大を目指す。(本吉卓也)

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