三井農林、茶葉とミルクが一体のティーバッグを新提案
三井農林は今秋、新たな紅茶体験を提供する。茶葉とミルク(クリーミングパウダー)が一つのティーバッグに入った、お湯を注ぐだけで簡単にミルクティーを楽しめる「日東紅茶 ミルクとけだすティーバッグ オリジナルブレンド4袋入り」「同 アールグレイ4袋入り」を8月30日から新たに投入している。日本初の量産型「ミルク入りティーバッグ」として、市場に新たな楽しみを提案する。
同品は“砂糖不使用で茶葉本来の香りが楽しめる、手軽で簡単に作れるミルクティー”を目指し、同社が約3年の歳月をかけ、開発した新形態のティーバッグとなる。茶葉とミルク(クリーミングパウダー)が一つのティーバッグに入っていることがポイントで、お湯を注ぐだけで、簡単にミルクティーが出来上がる革新的なアイテムだ。加えて生分解素材のティーバッグフィルターを使用するなど、環境にも配慮する。
8月25日に三井物産本店で開催した発表会で、作田祥司企画本部商品企画・マーケティング部室長は「市場ボリュームのある無糖ミルクティー市場に“簡便さ”と“香味”を両立した商品に消費者のニーズがあるのではないか、との思いから開発に取り組んだ。開発に至るまでは四つの課題を解決する必要があった。それは(1)茶葉やクリーミングパウダーのバランス良い抽出の実現(2)茶葉の香味を引き出す設計や配合(3)粉漏れしにくい茶葉やクリーミングパウダー・フィルターの選定(4)アレルゲンに配慮した量産設備の導入–などで、検討開始から約3年をかけ、茶葉とミルクが一体となった新ティーバッグを開発するに至った。『日東紅茶』が追求した“茶葉とミルクの黄金比”を新たな紅茶の体験として楽しんでほしい」と語った。
なお、同品は4月から首都圏約200店舗で、テスト販売を行っており当初は砂糖入りで販売していたが、ユーザーの要望に応え、無糖への変更やパッケージデザインをブラッシュアップし、同製品として投入している。
新型ティーバッグによる新たな紅茶の楽しみ方提案で、紅茶市場の活性化にもつなげていく。(本吉卓也)











