アサヒ飲料、ラベルレスボトル好調 販売目標を上方修正

飲料 ニュース 2021.10.13 12308号 02面
富士山工場の製造ライン

富士山工場の製造ライン

「アサヒ おいしい水」天然水 シンプルecoラベル

「アサヒ おいしい水」天然水 シンプルecoラベル

 アサヒ飲料は、ラベルレスボトル商品の販売好調を受け、年間販売目標を当初計画300万箱の3割増となる400万箱に上方修正する。ラベルレスボトル商品は、9月末時点の販売数量が317万箱(前年比218%)と年間販売目標を既に達成しており、同期間における過去最高の販売数量を更新している。

 同社は「10月以降も新商品の発売や、マルチパックの展開強化などによって『ラベルレス』商品の先駆け企業として同市場の拡大と環境負荷低減に取り組んでいく」としている。

 同社によると、ラベルレス商品の市場は、コロナ禍の在宅時間増加によるEC需要の拡大や飲料メーカー各社からラベルレスボトル商品が相次いで発売されたことなどにより、上半期では前年比243%(同社調べ)と拡大傾向にあるという。また今年、業界で初となる自動販売機を含めた全販売チャネルで展開可能な同社の「『アサヒ おいしい水』天然水 シンプル ecoラベル」など容器包装を工夫することで、従来のECチャネルに加えて、スーパーやコンビニエンスストアなどでも販売が可能になるなど、消費者との接点や購入機会の拡大につながっているもようだ。

 同社は、2018年に「『アサヒ おいしい水』天然水 ラベルレスボトル」を発売したことを皮切りに、「ウィルキンソン」や「守る働く乳酸菌」などの炭酸飲料や乳性飲料4カテゴリー(計12商品)で展開するなど、ラベルレスボトル商品のパイオニアとなる。

 家庭内需要の拡大に伴う健康志向やリフレッシュニーズの高まりから、「おいしい水」「十六茶」「ウィルキンソン」などの無糖飲料のラベルレス商品が伸長している。

 加えて、スーパーでの4本入りのマルチパックなどの“まとめ買い”需要を喚起したことで、ECチャネル以外での購買機会が拡大したことも好調要因となる。

 ラベルレスボトルは、「ラベルを剥がす手間がないのは助かる」「エコでラク」などユーザーの使い勝手向上や、CO2排出量削減に貢献するなどの環境配慮の点からもユーザーの支持を高めている。(本吉卓也)

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