似たモノ商品徹底比較:黒酢+α(栄養素)ドリンク 味に抵抗も健康志向追い風

飲料 ニュース 2019.06.24 11898号 06面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

健康志向やTVでの報道を追い風に、飲用酢需要が伸長している。また夏を目前に、夏バテ対策としても需要は高い。中でもアミノ酸や必須アミノ酸を多く含む黒酢は、そのまろやかな味わいと香りの高さで特に注目されている。だが、どれほど体によくても、おいしくなければ継続飲用は難しい。そこで今回は“黒酢+α(栄養素)”を取り入れたストレート飲料に絞り、その飲みやすさ・おいしさを徹底比較した。

試飲前の投票では、パッケージから“飲みやすそう”な印象の「すごい乳酸菌〈黒酢ダイエット〉」(いなば食品)と、“利きそう”な印象の「黒豆黒酢」(養命酒製造)の両極端のデザインの2品が同点。後者はメーカーイメージも後押しとなった。

試飲後に人気が高かったのは、「すごい乳酸菌〈黒酢ダイエット〉」。リンゴ果汁との相性と飲みやすさで、10~50代いずれの世代でも評価された。次点は「機能性表示食品 黒酢飲料 ブルーベリー」(メロディアン)で、黒酢とブルーベリーの意外な組み合わせが、酸味を好むモニターから支持されたもよう。また、「ヨーグルト黒酢ストレートタイプ」(Mizkan)は、爽やかな乳酸菌飲料のような飲み口が高評価だった。「黒豆黒酢」は、黒豆の香ばしさに余韻を感じたという声が挙がった。

モニターからは「酸味の強い飲み物に抵抗がある」という声が予想以上に多く、結果的に“飲みやすい”商品に票が集まった。「黒酢は体に良いことは知っている」という人は、サプリや菓子で酸味を感じさせないものならばより積極的に摂取したいという意見があった。好みが分かれやすい食酢ドリンクだけに、なかなか全方位の消費者にリーチすることは難しいが、味はもちろん形態を変えることでニーズに応えることは可能だろう。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/

●いなば食品「すごい乳酸菌〈黒酢ダイエット〉」

▽発売日=18年10月、全国▽価格/内容量=OP/100ml

▽商品特徴=清涼飲料水。「すごい乳酸菌」シリーズ。乳酸菌が2000億個入ったドリンク。黒酢とリンゴの爽やかな味わい。サラシアエキス入りで低カロリー。健康生活に手軽に継続して飲める。

●Mizkan「ヨーグルト黒酢ストレートタイプ」

▽発売日=2月14日、全国▽価格/内容量=432円(税込み)/1L

▽商品特徴=清涼飲料水。機能性表示食品。国産玄米を100%使って醸造した黒酢に、ヨーグルト(発酵乳)を加えた。そのまま飲める。コップ1杯(180ml)当たり、食酢が約6ml取れる。

●メロディアン「機能性表示食品 黒酢飲料 ブルーベリー」

▽発売日=3月、全国▽価格/内容量=121円(税別)/200ml

▽商品特徴=清涼飲料水。機能性表示食品。肥満気味の人の内臓脂肪を減少させる酢酸を1本当たり750mg配合。ブルーベリー果汁を使用し、おいしく飲みやすく仕上げた。

●養命酒製造「黒豆黒酢」

▽発売日=3月25日、全国▽価格/内容量=OP(参考価格100円税別)/125ml

▽商品特徴=清涼飲料水。機能性表示食品。難消化性デキストリン(食物繊維として)を配合。黒豆の甘く香ばしい香りとリンゴ果汁のフルーティーな風味。

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