似たモノ商品徹底比較:国産ブランドエナジー系ドリンク 具体的な成分求めて飲用

飲料 ニュース 2020.06.29 12073号 04面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

活発なカテゴリーとして注目を集める「エナジードリンク」。参入企業も多く、他の食品とは一線を画した特徴的なパッケージデザインも関心を集め、近年はPCなどを長時間使用する人に向けたタイプも登場している。そこで今回は、気分転換や集中力を高める商品を比較した。

試飲前の人気投票では“未知への期待対安心感”の両極端に得点理由が分かれた。1位の「ZONe」(サントリー食品インターナショナル)は、真っ黒な缶から想像する中身への期待から、2位の「がぶ飲み フリーダムエナジー」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)は、既知のブランドに対する安心感で票を得た。

試飲後は「eスポーツ対策 BREAK OUT」(赤穂化成)が人気に。無炭酸で刺激が控えめ、ごくごく飲める点が好まれた。2位は「がぶ飲み」で、微炭酸のスッキリした味わいとリフレッシュ感が好まれた。「ZONe」は、口当たりのよさでこの量を長時間楽しめるという声があった。「Matsukiyo EXSTRONG〈RUN&GUN〉 エナジードリンク」(マツモトキヨシ)は、プロテイン入りという点を気に入る人がいる一方で、中身の色に驚く人が多かった。

アンケートによると、喫食で気分転換をする人は約半数。積極的に摂るのは糖分、カフェイン、クエン酸などが主で、成分の具体的な効果を求め摂取していた。一方、「エナジードリンク」を購入するポイントは、広告やCMなどによるブランドイメージや、味わいに重点が置かれていた。

その日のコンディションや年齢層によっても、求める味や炭酸の割合、カロリーの高低、配合成分は分かれるだろう。「エナジードリンク」のベンチマークは無限だ。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●赤穂化成「eスポーツ対策 BREAK OUT」

▽発売日=3月9日、全国▽価格/内容=150円(税別)/500mlPET▽商品特徴=清涼飲料水。eスポーツプレイヤーのコンディショニングをサポート。海洋深層水配合で、ミネラル補給にも好適。無炭酸ですっきり飲みやすい。カフェインゼロ。

●サントリー食品インターナショナル「ZONe」

▽発売日=5月12日、全国▽価格/内容=190円(税別)/500ml缶▽商品特徴=炭酸飲料。インパクトのある独自のエナジーらしいクセになる味わい。カフェイン、アルギニン、パラチノース、ぶどう糖、ビタミンB群など配合。長時間作業に好適な大容量。

●ポッカサッポロフード&ビバレッジ「がぶ飲み〈フリーダムエナジー〉」

▽発売日=2月3日、全国▽価格/内容=140円(税別)/500mlPET▽商品特徴=炭酸飲料。「がぶ飲み」シリーズ。ナイアシン、ビタミンB6、B1、カフェイン配合。遊び心あふれるデザインで、がぶがぶ飲めてココロとカラダを解放することができる。

●マツモトキヨシ「Matsukiyo EXSTRONG〈RUN&GUN〉エナジードリンク」

▽発売日=1月11日、全国マツモトキヨシグループ▽価格/内容=139円(税別)/250ml缶▽商品特徴=炭酸飲料。カフェインとプロテインを同時摂取したい人に好適。缶と中身の液色のギャップが特徴で、グラスに注いで飲みたくなるカラー設計。

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