キッコーマン、醤油値上げから2年、着実に信頼回復

キッコーマン醤油は平成2年8月、実に一〇年七ヵ月ぶりに価格を改定、一般家庭用でおよそ一二%の値上げを実施した。この新価格体系の導入といえる施策は「醤油」というわが国不可欠の存在のその価値にふさわしい定番価格、特売価格の実現、さらには特売比率の低下などを通じて流通業界、押しなべて適正利益を確保して真に魅力のある商材への復権を目指し、これによって最終的には消費者に醤油に対する信頼の回復を意図したもの。この値上げ実施から二年を経過、三年目に入るわけだが、同社側の真意は確実に流通段階

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