菓子業界、国際競争力の強化へ、商品格差さらに鮮明に
戦後最長であった不況、第二次オイルショックの記録の三六ヵ月を塗り変えるような国内経済の進行で、全般的に消費者の購買意欲が減退しているが、昨年の菓子業界は冷夏による恩恵を受けた数少ない分野であった。 前半の菓子関連企業は前年同期割れの推移をしていたものの、大方のメーカーは7、8、9月と売上げを伸ばし、年度売上げも悪くても前年並み維持から、二桁増もあると景気の良い見込みを発表している。このように健闘している業界であるが、業界全体で抱える問題も多い。