紅茶で風邪予防 スーパーにPOPお目見え
年明けとともに本格的な冬がやってきた。風邪の季節である。暖冬気味だった昨年末にも福島県の一部で学級閉鎖があったと伝えられている。風邪の予防といえばまずはうがいだが、風邪ウイルス予防に紅茶をすすめるPOPが東北のスーパーにお目見えした。
ヨークベニマルでは昨年来、インフルエンザが流行をはじめた福島県内の店舗を中心に、紅茶売場に二種類のPOPを掲示した。一つは「ガンバレ受験生!紅茶を飲んで合格しよう」という受験生応援歌で、そこには「紅茶に含まれるカテキン類は、インフルエンザなど風邪ウイルス感染予防作用があるといわれています」と書かれている。もう一つは「話題騒然!紅茶の効能」として「カテキン‐殺菌作用、ガン防止、血中コレステロールの低下、カゼ予防」と書いたうえで「カテキンはインフルエンザなど風邪の予防に効果があるといわれています」と書かれている。
お茶の効能については次々と研究成果が明らかになっているが、その中心となっている成分が渋味成分のカテキン類(紅茶はテアフランビン)である。
これまで明らかになっているところでは通常の飲用濃度でインフルエンザウイルスを不活化することが証明されている。ただし、細胞内に入ったウイルスには効果がないということである。
紅茶や緑茶を使用したうがいはウイルスを入口でシャットアウトし、風邪の予防に相当の効果が期待できそうだが、まだまだ知られていないのが実情。お茶の需要期だけにこんなワンポイントインフォメーションも販促につながるのでは。