キリンビール・佐藤社長が歴代社長初の店頭キャンペーン
キリンビール(株)(東京都中央区、03・5540・3499)の佐藤安弘社長は歴代社長としては初めて、量販店の店頭に立ちキャンペーンを行った。同社ゆかりの地である横浜に本拠を置く相鉄ローゼンのGMS「大和店」で3月29日、「一番搾り」の販促キャンペーンとして三人娘のジョッキーズとともに来店者に無料サンプルの一三五ミリリットル缶を手渡した。用意した二〇〇〇缶のビールはわずか三〇分で配布し終わった。「キリンビールしか飲まない」「がんばって」など直接、消費者からの激励の言葉を受けるなど反応は上々という。二年前には横浜のランドマークタワーで同様の無料サンプルキャンペーンで活躍した。主力のラガー、新製品の麒麟・淡麗〈生〉の狭間になった「一番搾り」を後押しするのが目的で、「販売の現場から要請があれば、どこにでも出向く」(佐藤社長)とフットワークの軽さをアピールした。
発泡酒「麒麟・淡麗〈生〉」について触れた佐藤社長は「1~3月のビール市場全体は厳しい中、計画の二四〇万ケースを超える勢いで伸びている」と手ごたえを感じ、「発泡酒のシェアが一〇%を超えるのに貢献している」とした。スーパーが取得している「限定販売免許でも有力な武器となっている」(同氏)として、発泡酒のシェア底上げに貢献していることを強調した。