ギフトセット:日本ハム、個数の拡大でカバー
日本ハム(株)(本社=大阪市、06・282・3031)は、九八年度の歳暮ギフトセットとギフト市場などについて発表した。ギフト市場については九〇年をピークに減少傾向に転じており、今年度の推定市場規模は九〇〇〇億円とほぼ横ばいとみられる。ハムソーセージについては歳暮ギフトは八五〇億円前後で推移しており、昨年はわずかながらプラスに転じた。このうち同社は二三%前後のシェアを確保しており、今後ともギフト市場に全力を投入していく。
今年度のギフトセットについては、法人需要が低迷するなかで個人向けギフトに力を投入し家庭用パーティーセット「グルメパレット」(写真)、クリーンなSPF種豚指定農場で生産された豚肉と天然塩(伯方の塩)を使用した「大地のやすらぎ」を新規に投入し市場を盛り上げる。
主力商品であるロースハム、ボンレスハムなどの「熟成」「本格派」セットは二本入りタイプにローストビーフ、生ハムなどを組合せバラエティー化させている。売れ筋セットとしては「飲茶セット」「黒豚」「ローストビーフ」などが好調で、最近は「パーティーセット」などが目立って売れている。このほか送料込みセット、海外製品の導入などきめ細やかなセットを用意している。
販売見通しについて「前年比五%増を目標にしている。景気が冷え込んでいることもあって金額より個数の拡大でカバーしたい。天候で左右される面があり暖冬であればビールなどに流れる可能性がある」と厳しさは隠せない状況。
販売チャネル別では百貨店、スーパー、職域とも売上げは平均化してきており、伸びの著しいスーパーへの新たな取組みも考えたい姿勢をみせている。