雪印食中毒事件、農水省が生乳流通の混乱を懸念
社長はじめ幹部クラスの引責辞任にまで発展した雪印乳業食中毒問題で農水省は6日夕、省内に「雪印乳業食中毒問題対策本部」を設置した。被害発生が一段落し、さらなる拡大がないとの判断、および原料生乳を供給する酪農経営への影響波及を防止する観点からの設置となった。今後の生乳需要の調整、情報収集と消費者への対応、他の乳業工場の衛生管理の徹底などを通じて飲用牛乳市場を安定させる目的。特に、生乳流通の混乱と流通域のさらなる広域化を懸念し、業者には通達により冷静な対応を求めている。