先鋭化する総合商社の川下戦略(1)川上~川下の戦略的統合
総合商社の構造改革が急ピッチで進行している。他商社との事業統合や分社化でコア事業の重厚長大部門の効率化を図る狙いがありこの結果、あり余る人、物、金を消費者に近い生活関連産業、いわゆる川下に投下する動きが加速してきた。 かつて商社と小売業の関係は住友商事とサミットが代表事例だった。サミットがここまで成長するのに三十余年費やされた。今日、商社と小売業の関係は伊藤忠商事・ファミリーマート、西武百貨店、膨大な有利子負債早期削減などダイエーリストラ策の産物として