製造から3日後の新品種の小麦のパン(右)と通常の小麦のパンに、同じ重さの重りを載せた
日本製粉と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の共同研究チームは、通常の小麦のパンと比べて、製造から3日後も硬さが半分以下の軟らかいパンを作れる新品種の小麦「盛系D-074」を開発した。来年度の品種登録を目標に据える。日本製粉中央研究所の新畑智也主幹は5月27日、茨城県・文部科学省研究交流センターで会見し、「パンの硬化を防止するための乳化剤や多糖類を使用しないことでコスト削減を見込める」と利点を説明した。 農研機構東北農業研究センターの中村俊